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2025年8月7日
【コラム】プラスチックの歴史について①
「プラスチックは樹脂っていうけど、木からできてるの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?
今回は、プラスチックのルーツと「樹脂」という言葉の意味について、ご紹介します。
樹脂の本来の意味
もともと「樹脂」という言葉は、木から採れるネバネバした物質を指していました。
松の木から出る松ヤニや、化石となった琥珀(こはく)もその一種です。
古代の人々は、これを接着剤や装飾品、塗料として利用していました。
化学の発展と“樹脂”の意味の変化
19世紀、科学が発展する中で、人々は天然の樹脂を真似たり改良したりして、新しい素材を生み出しました。
そのときから「樹脂」という言葉は、天然由来に限らず、高分子材料全般を指すようになります。
- 天然樹脂:松ヤニ・シェラック・ゴムなど植物由来
- 半合成樹脂:セルロイド(木綿から得られるセルロースを加工)
- 合成樹脂(プラスチック):石油や天然ガスから化学的に合成
現在、私たちが「樹脂製品」と呼ぶものの多くは、この合成樹脂=プラスチックです。
プラスチックは木ではなく石油から
今日のプラスチックの大部分は石油や天然ガスを原料としています。
例えば、ペットボトルのPETやレジ袋のポリエチレンなどはすべて石油由来です。
しかし、近年は環境意識の高まりから、トウモロコシやサトウキビなど植物由来の「バイオプラスチック」も注目されています。
次回は、プラスチックの誕生年表と代表的な種類を詳しくご紹介します。
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