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2026年1月26日

【非鉄金属よもやま話】メルティングポイントとは?

非鉄金属の高値が続く中の気になるニュース

近年、銅をはじめとする非鉄金属の価格が世界的に高騰しています。

この動きを理解するうえで、金属が原料として硬貨の“素材としての価値”はひとつの分かりやすい指標になります。

というのも、5円玉や10円玉に使われている銅・亜鉛などの原料価格が上昇し、市場では額面に近づくケースも見られるからであり、
ここ数か月で、複数の記事が発表されていました。

この水準は 「メルティングポイント」melting point と呼ばれます。

直訳すると「融点」ですが、コイン素材の価値が額面価格と同じになる水準を指します。

実際のコスト算出はそこまで単純ではありませんが、素材価値が額面を上回ると、硬貨として使うより素材として扱う方が有利になってしまう可能性がある、という“概念的な指標”として使われています。

(もちろん、上記に目をつけてわざと硬貨を溶かす行為は違法です!)

WHAT IS MELTING POINT

海外の過去事例

ところで、原料コストを一因として、発行貨幣が見直された事例はあるのでしょうか?
海外の事例を調べてみました。

韓国

2006年までは黄銅の10ウォン硬貨が発行されていましたが、素材価値が高くなり額面に見合わなくなったため現在の銅メッキアルミニウムの硬貨に改められました

硬貨の幅や重さも、22.86mm/4.06g→18mm/1.22g と小さく、軽くなっています。

米国

コストを理由に、硬貨の発行自体が終わった例もあります。

亜鉛に銅メッキを施した1セント硬貨(0.01ドル)について、米造幣局は2025年11月の製造をもって終了しました

なお、1セント硬貨をめぐってはすでにカナダ、スイス、オーストラリア、ニュージーランドで、これに相当する硬貨の生産が停止しているそうです。

少額硬貨の価値とは

少額硬貨は原料価格の問題だけではなく、キャッシュレス決済の普及などもあり、少なくない国で見直しの対象になっているようですね。

貨幣製造とは若干異なる話ですが、中国には「一分銭」という童謡があります。分は0.01人民元を指す単位です。
子どもが一分硬貨を拾って警察に届ける場面が歌われており、善い行いを伝える内容ですが、
最近の子どもは一分硬貨をめったに目にしないのが実情です。

また、先ほど取り上げた1セントは、penny(ペニー)という愛称で呼ばれ、以下のような数多くのことわざに登場します。

A penny saved is a penny earned. (一銭の節約は一銭の儲け,ちりも積もれば山となる)
No penny, no pardon. (金がなければ、免罪もない,地獄の沙汰も金次第)
In for a penny, in for a pound. (やりかけたことは最後までやり通す,乗り掛かった舟)

 

このように考えると、時代を経て、少額硬貨が製造コストを原因に形を変えたり、実物にお目にかかれなくなったりしても、
そこで紡がれた文化や習慣は価値として残っていくのかもしれませんね。

 

参考記事:

竹下ひとみ「銅価格高騰で「5円玉製造」に“5円以上”のコストが!『溶かせば高く売れる』と聞きましたが、違法になりませんか? アメリカでは『1セント硬貨』が製造終了…硬貨は今後廃止される?」ファイナンシャルフィールド2026年1月21日。
東亜日報「10ウォン玉、今の1ウォン球サイズに縮小へ
」2006年6月16日。
日本経済新聞「米造幣局、1セントに終止符 コスト額面の4倍で最後の生産」2025年11月13日。
前田恒彦「銅価格高騰で5円玉の原料時価が額面超えか 溶かして銅を取り出すと罪になる?」Yahooニュース2025年12月17日。
山田周吾「5円玉の『時価』5円超え? 10円玉も9円弱、原料の銅が最高値」日本経済新聞2025年12月16日。

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