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2024年7月22日
【コラム】ポリエチレン(PE)とは
ポリエチレン(PE)といっても、分子量や密度の違いで数種類に分けることができます。
それぞれの特徴やメリットデメリットを解説します。
共通している点
メリット
- 比重が軽い(水に浮かぶ)
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寒さに強い
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安価で加工がしやすい
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水・油・薬品によって変形しない
- 絶縁性が高い
デメリット
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火や熱に弱い
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紫外線に弱い
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接着性に悪い
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傷がつきやすい
高密度ポリエチレン(HDPE)
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比重0.94~0.965
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引張強さや衝撃強さ、硬さに優れる
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剛性が高い
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LDPEより耐熱性が高い
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色味は白っぽく不透明
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主な用途はコンビニやスーパーの袋、バケツや灯油タンクなどの保管容器、水道パイプ
低密度ポリエチレン(LDPE)
- 比重0.91~0.92
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柔軟性や成型加工性に優れる
- 剛性が低い
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HDPEよりも耐熱性は低い
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色味は透明~半透明
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主な用途はラップフィルムなどの包装材、食品容器、ケーブルなどの被覆材
直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
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比重0.91~0.925(LDPEと同等)
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LDPEより衝撃強度が優れている
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LDPEより融点が約10℃高い
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機械強度が高い
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色味は透明
- 主な用途は食品包装用の袋やフィルムの原料
まとめ
ポリエチレン(PE)は、安価で加工性に優れており、スーパーの袋、ラップ、水道パイプなど様々の身の回りの製品に利用されています。
一方で熱に弱いという点も持ち合わせている樹脂です。
EBC株式会社ではポリエチレン(PE)のリサイクルに注力しています。
ポリエチレン(PE)にもっと詳しく知りたい方は一度お問い合わせをしていただければ幸いです。